新居のイメージ、どうやって決めてますか?
〜イタリア引越し事情うんぬん
この春、引っ越しをしようかと。
引っ越すと言っても勿論、持ち家ではございません。賃貸です。
イタリアでは(と南北ひとくくりに言ってしまうのはよくないのですが…)賃貸の場合、
ほとんどが家具付きのお家です。
しかし家具付きは良い所と悪い所が。
入居後すぐに生活が始められると言う点では、家具付き魅力的です。
趣味の良いアンティーク家具が程よく配置されていて、使えるキッチンがついてる
ぐらいなら良いのですが、今まで見た中で(予算のせいもありますが)そんなに
都合の良い物件や趣味の良いオーナーって…ないものです。
余計なデコレーションや自宅にはきっと置けないけど捨てられないと思われる
高そうだけど機能的でない家具、子供がきっと割っちまうであろう微妙な骨董品、
価値がありそでなさそな古ぼけた油絵なんかが廊下にかかっていて怖かったりする部屋。
新しく内装もして、印象の良い部屋なんだけど、家具はなんだか予算を削って
IKEAでそこそこのものを買って、他量販店でランプを買い足してなんとかしちゃった
のね。という出来合い感が漂う部屋だったり…。
今の家は、リホーム中の時に入居を決めたので、家具もなく、更にキッチンもない
(家具付きでない場合は、キッチンもない部屋というのがこれまた結構多い。
日本で賃貸だとキッチンだけはついていたと思うのですが。)
状態でした。自分たちの好きな様に出来たのはよかったのですが、
天井裏のお部屋なので、天井の高さが場所によって違い、家具選びには困りました。
そしてキッチンフルオーダーだったので、安く収めましたがそのときもらった
お仕事1本分がキッチン代で消えて行った記憶があります。
注文しても即日配達即日組み立てなんて無理な話。
入居後、キッチンなし生活を1〜2週間ぐらい送ったのですが、電気コンロと電子レンジで
なんとか乗り切ってしまいました。まさに室内キャンピング。それも良い思い出です。
まずは壁の色から!
今回は物件2件を見たのみ。2件目が、ありがたい事に紹介して下さった方のおすすめ通り、なかなか良い部屋、良い立地、良いオーナー。
何より夫の以前からの希望、“木の床”だったので、それだけでほぼ即決となりました。
家具もキッチンもついているのですが、家具はオーナーがいらなければ取っ払ってしまうから!っと
快く言ってくださいました。これで私らの作業テーブルも問題なく入ります。
とはいへ入居はまだ数ヶ月先。その数ヶ月の間に、バルコニーの修理と壁塗り職人(大家さんの知人ですが)が入る訳です。
ちなみにこちらでは壁塗りは家によっては一年に一度行われたり、「ビアンカーレ(白くする)」と聞くと壁塗りねってピンと来るぐらい、日本で言うすす払い(古い?)的なポピュラー行事と言えます。でも引っ越し先は3年は塗り替えていない様子。
壁、今は微妙なベージュです。ベージュって無難ですが、部屋の印象を暗くしてしまうそうですよ。光の反射、吸収率の問題だそうですがそんな難しい事はさておいても私もパステルカラーと呼ばれる白をまぜたぼんやり色を壁にして生活するのは気が進みません。そこで…
引っ越しを決めてから数日、色の事ばかりを家族で考えていました。
週末足をのばしたスイスで、こんな色の収穫が…
白・赤・青でフランスの国旗みたいですが、街角、曲がり角同士の建物で色の組み合わせが良い感じで構成されていると、モンドリアンってすごいなと思ったり。狭いキッチンの一部を赤にしたいと思っているのですが、こんな赤ならいいかもしれません。そして、リビングの壁にこんな深い青。そして廊下はこんな(ゴミ箱の)緑。
四角い部屋の3面を白、1面だけに色を置く。そうすれば部屋の印象も強い色にそれほどは左右されません。部屋に寄っては窓のふちの空間だけ、色を置いてみようかなと考えたり。
「赤・青・緑…って、どんなちぐはぐな家にするんだろうね、この人達は!」っと思われてしまうかもしれませんが…後日写真を掲載いたします。その上でご判断を。「ああ、やっぱり!」だったりして…。
家具はどうするかね?
家具は、つまらない事に今ある物を最大限に利用します。しかし、置き場や塗装や組み合わせをかえればかなり変化するわけで。
イメージするには散歩しながらインテリア専門店をのぞいたり(のぞいて配置や組み合わせ、色を盗むのは勉強のひとつです。)
もちろん雑誌などにも目を通したりします。そこで相棒の電車通勤の友、定番“ABITARE”の“Case da abitare”12月号をパラパラと見ていた所…興味深い特集がありました。
話題が変わるので次回に…つづく。
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