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3/22/2010

海外で働くとこれってどうなるのかな?

一人で働くと決めた時、気になる事。

日本では春闘も終了。ニュースを見ていると、
心から春を楽しめる結果にならなかった企業も多いよう。
イタリアも不況のための解雇など、明るくない話題…残念ながら多いです。
職を失うのが怖かったと、産まれたての赤ちゃんを殺してしまった女性の
ニュースもありました。他に方法もあった筈なのに何故?と思うのですが、
その時のその女性の精神状態・環境がどうだったのか、
新聞記事だけで察するには計り知れないものがあります。


会社が倒産した…という知人がいます。彼も事実上解雇(失職)となってから
まずは本職探しに時を費やし(良い返事ももらっていたようです)
それをしながらもバイトでパソコン講師などの副業を定期的にしています。
いつみても余裕がある…。退職金がかなり出たのも確かですが、ポジティブな
性格が経験をステップアップにつなげている感じがとってもします。
最近はいろいろ自分でプロジェクトを立ち上げ、前職で培った人脈を通して、
仲間でネットワークを組み“人材派遣”のような仕事をはじめたそうです。
仕事のできる人、前向きでパワーのある人は不況にも負けない。良いお手本です。

日本の年金、どうするか?

さてさて、色々なきっかけで、日本を出て海外で働こう!と準備している方や
すでに働いている方も多い事でしょう。
なので時折“ちょっと気になる細かい海外情報を書いて行こうと思います。


今回は年金。イタリアの年金も、高齢化による危機を迎えていると言います。

イタリアに来てからぼちぼち5年。まだよくこちらの年金制度が
恥ずかしながら解っておりません。調べてもいまひとつ納得いくまで
に至っておりません。しかし、これだけは今確実だという事を下に
ちなみに、こちらで年金について人に聞く場合、年齢によってかなり状況が変化しますので、これまたあてになりません…。


私がイタリアに来た理由は、単純に旦那さんがイタリア人だからです。
“だったら旦那さんの給料から奥さんの年金も天引きされるんじゃ…。
扶養家族になってしまえば楽勝ではないですか!”と 言われるかもしれませんが、
イタリアの年金は、そういった便利な制度はありません。
(日本でも年収が130万を超えると扶養家族とはなりませんが…。)
なので、年金を将来受け取りたい方は、自分でいくら払うか決めて
申請しなければいけないのです。
http://www.inps.it/Doc/casalinghe/
上のサイトは、Istituto Nazionale Prezidenza Soziale(INPS・全国社会保障保険公社)
のページです。15-65歳の人で、無報酬で家族のために働いてる人、パートタイムや
契約毎で働いている、失業中、生活保護を受けていない人…色々条件はありますが、
自分で入りたい時に、年間の支払い金額を指定して、何歳でおおよそ受け取るかを決めて
払い込む事になります。
ちなみにシュミレーションもできます。
http://www.inps.it/Doc/casalinghe/esempi.asp

年金…。ところで私はどうしているかと言いますと、日本の国民年金を
支払い続けています。
大学を卒業してすぐに働き始めたので、10年以上、
いえ…大学時代も両親が、しっかり払ってくれていたのでもっとですね、
国民年金 or 厚生年金を払い続けて来ました。これは続けないともったいない。
海外在住でも親(代理人)の住所が日本国内にあるので、日本に住んでいる時と
同じ条件で払い込む事ができます。
※一時的に海外に来た当初、転出届けを出して年金の支払いも中断していました。
将来どちらに住むのか…収入は…など、どうなるか解らない事ばかりでしたので。
結局4年間払っていなかったのですが、2年までは遡って納入することが出来ました。
この2年がどう将来響くのか、今の年金計算での額とその頃は変わっているかも
しれないのでこれまた未知です。取りあえず海外で一歩を踏み出す方、
年金はよく考えてから払い続けるか、腹をくくってすっぱりやめるなど
しっかり検討して、しかし潔く決められる事をおすすめいたします。

日本でフリーの方って年金どうしてるんだろう?と、ふと思い、
“国民年金 家計 作家”のキーワードで検索をしてみました。
すると、何と大学時代からの友人の絵本作家・田中清代さんの主催する
ブログがヒットしました。
素晴らしい。ファインアート系出身者がここまで自主的に自分の仕事を
しっかり管理し、さらに他の作家・作家志望者に情報を提供している例を
いままで見た事がありません。私の守備範囲が狭いのかもしれませんが。
迷わずリンクしましたので、ぜひのぞいてみて下さいね。


※本文中の写真は、近所の湖のカモメです。春になり、更に元気に飛び回っています。